セミリタイア後の生活費には、社会保険料も計算に入れておく必要があります。
負担が大きい割に、意外に忘れがちなんですよね。
これを忘れると、当初の予定と全く違うものになりかねません。
今回は、セミリタイア後に加入する社会保険について解説していきます。
- 健康保険料はいくら掛かる?
- 年金保険料はいくら掛かる?
社会保険の種類
社会保険は、健康保険と国民年金があります。
それぞれ順番に解説していきます。
健康保険
健康保険は、病気やケガで病院に行ったとき、窓口負担が3割になる公的医療保険制度です。

会社を退職した後は、自分で健康保険に加入します。
健康保険の選択肢は3つあります。
- 国民健康保険に加入
- 任意継続する
- 扶養に入る
順番にみていきます。
国民健康保険に入る
国民健康保険は、住んでいる市区町村で加入します。
保険料は、市町村によって異なり、全国一律ではありません。
おおよその保険料は、こちらのサイトで計算することができます。
市町村によって大きな差があるので、保険料の安い市町村に住むのも一つの手ですね。
任意継続する
退職後2年間は、それまで加入していた健康保険を任意継続することができます。
会社員時代は、会社と本人が折半して保険料を支払いますが、退職後は、全額本人負担になります。
そのため、保険料は会社員時代の2倍になります。
おおよその保険料はこちらのサイトで計算することができます。
国民健康保険と任意継続どちらがいいか
「国民健康健康保険」と「任意継続」どちらに加入した方がいいか悩みますよね。
国民健康保険料は前年度の所得をもとに計算されます。
一般的に保険料は、
任意継続の方が国民健康保険よりも安い
国民健康保険の方が任意継続よりも安い
となる場合が多いです。
なので、退職後1年目は任意継続し、2年目は国民健康保険に切り替えるということもできます。
会社員時代の所得によって異なりますので、それぞれの保険料をシュミレーションしてみて、安い方を選ぶのがいいと思います。
扶養に入る
家族の扶養に入ることもできます。
保険料を払う必要がないので、これが最も安い健康保険の加入方法です。
ただし、一定の年収があれば扶養に入ることができないので、注意が必要です。
年金

健康保険とは別に、国民年金にも加入する必要があります。
国民年金
会社員は、「国民年金」と「厚生年金」に加入していますが、
退職後は、「国民年金」のみに加入することになります。
令和4年度の国民年金保険料は、月16,590円(年199,080円)です。
これには前納制度があり、
199,080円-3,530円=195,550円
1年分前納した場合3,530円安くなります。
199,080円ー14,540円=382,780円
2年分前納した場合、14,540円安くなります。
前納して負担を減らすのもありですね。
国民年金の免除制度
国民年金は、所得が少ない場合、免除制度を利用することができます。
ただし、免除率によって将来受け取ることができる年金額が減ってしまうので注意が必要です。
免除率は所得によって次の4つに分類されます。
免 除 率 | 年金受給率 |
全額免除 | 満額の50% |
75%免除 | 満額の62.5% |
50%免除 | 満額の75% |
25%免除 | 満額の87.5% |
収入が少なく、全額免除になった場合でも、年金は満額の50%もらうことができます。
免除になった場合でも、10年以内であれば遡って保険料を納めることもできます。
もらえる年金額が不安であれば、遡って納めてもいいかもしれませんね。
年金の不安
年金については不安に思っている人も多いですよね.
- 年金は払い損になる
- 少子高齢化で年金は破綻する
- 日本年金機構は株の運用で損している
このように思っている人には、この本がおすすめです。
年金をどの程度あてにしていいか分かるようになると思います。
興味があれば読んでみてください。

まとめ
「健康保険料」と「年金保険料」
この2つは、セミリタイア後の大きな支出になります。
しかし、セミリタイア後の生活費を計算する上で、意外に見落としてしまいます。
セミリタイアに失敗しないためにもしっかり把握しておきましょう!