この記事では4ヶ月で簿記2級に3級飛ばしで合格した筆者の体験談をご紹介します。

簿記の知識はあったの?

まったくない・・。
複式簿記って何?
筆者(ぱんこ)は簿記経験がなく知識ゼロです。
最短での合格を目指し、簿記3級は飛ばすことにしました。
勉強を始めて4か間で簿記2級を受験。
無事に合格できました。
これから簿記試験を受検する方の参考になれば幸いです。
筆者の簿記検定2級の合格証書です

簿記2級:3級飛ばしの勉強方法

始めは何をしたの?

試験日までのスケジュールを決めました
簿記2級検定試験までのスケジュールを決める

始めに目標とする試験日を決め、そこから逆算して勉強スケジュールを決めました。
目標日を設定することで、進行の具合を把握しやすく、効率よく勉強出来ると思ったからです。
筆者のスケジュール
筆者は以下のようなスケジュールをたてました。
- 7月25日 簿記入門の勉強開始
(約2週間)
- 8月8日 簿記3級の勉強
(約1週間)
- 8月15日 簿記2級:商業簿記
(約2週間)
- 8月29日 簿記2級:工業簿記
(約2週間)
- 9月12日 商業簿記、工業簿記 2~3周
(約4週間)
- 10月10日 本試験演習問題
(約1か月)
- 11月20日 簿記2級検定試験
簿記の勉強を始めたのが7月下旬です。
簿記2級の試験日を11月20日と決め、それに合わせて上記のスケジュールを組みました。
勉強時間は平日2時間、休日8時間ほどです。
- 入門テキストの内容をしっかり理解する
- 3級の範囲はさらっと流す
- 2級は1周して全体のボリュームをみる
- 2周目でしっかり内容を理解する
- ひたすら問題を解く
- 本番と同じ時間で演習問題を解く
【簿記2級:3級飛ばし】簿記入門の勉強
筆者は簿記の知識ゼロです。

「借方・貸方」「仕訳」って何?
というレベルからのスタートです。
筆者にとって簿記3級のテキストさえ難しすぎます。
そこで、簿記入門のテキストを購入し、入門から勉強を始めることにしました。
簿記入門で使用したテキスト
初めにこのテキストを購入しました。
このテキストは簿記の知識ゼロの人でも分かるようにやさしく書かれています。
書名のとおり、いちばんわかりやすいテキストです。
例えばこのようにやさしく解説してくれます。
- 左手(借方)でボール(現金)を受け取る
- 右手(貸方)でボール(現金)を投げる
- 金銭は現金に置き換えて考える
例えがわかりやすく、とても覚えやすかったです。
基本が分からないと、3級のテキストはまったく理解できません。
未経験者は、入門のテキストで勉強を始めるのがおすすめです。

この本を3周くらい読みました
このテキストの内容を理解できないと、3級のテキストは理解できません。
入門をしっかりと勉強しました。
【簿記2級:3級飛ばし】簿記3級の勉強
入門のテキストで基礎を勉強したあと、簿記3級のテキストを買って勉強しました。
「3級飛ばし」と言っても3級の内容はしっかりと勉強する必要があります。
簿記3級おすすめのテキスト
簿記3級の勉強ではこのテキストを使用しました。
一番人気と言ってもいいくら人気があるスッキリわかるシリーズです。
説明が分かりやすく、イメージしやすいストーリー構成です。
簿記初心者でも勉強しやすいテキストです。
簿記3級おすすめのYouTube
上記のテキストと平行してふくしままさゆきさんのYouTubeも見ながら勉強しました。
この動画は初心者でもわかるようにやさしく丁寧に解説してくれます。
動画を見てからテキストを読むと、理解しやすくなります。
この動画のおかげで合格できたと言っても過言ではありません。
簿記3級のテキストとYouTubeで3級の範囲を一通り勉強しました。

3級の問題は解けるようになったの?

全然解けなかった
簿記3級を受験するわけではないので、3級の試験問題対策はしていません。
とにかく「仕訳」を覚えることに集中しました。
【簿記2級:3級飛ばし】簿記2級の勉強
簿記3級の範囲を1周したあと、すぐに簿記2級の勉強に入りました。
簿記2級は商業簿記と工業簿記があります。

商業簿記と工業簿記はどっちから勉強したの?

商業簿記から勉強しました
簿記3級からの流れで理解しやすいと思い商業簿記から勉強しました。
簿記2級(商業簿記)おすすめのテキスト
簿記2級の商業簿記は、2冊のテキストを使って勉強しました。

1冊目は、簿記3級と同じスッキリ分かるシリーズの日商簿記2級商業簿記です。
2冊目は、パブロフ流でみんな合格シリーズの日商簿記2級商業簿記です。
2級の内容は3級に比べて難易度が上がります。
独学ではテキストを読んでも理解できない時があります。
テキストによって説明の仕方がちがうので、複数のテキストを使うと理解しやいです。
筆者は以下の理由から「パブロフ流でみんな合格」の方が使いやすかったです。
- やさしく書いているの分かりやすい
- 問題を解く過程をYouTubeで解説している
- 問題を解く過程が分かると問題を解きやすくなる

テキストは好みで選んでください♪
簿記2級おすすめのYouTube
簿記2級の勉強する上でおすすめのYouTubeがこちらです。
このYouTubeは、「簿記教科書パブロフ流でみんな合格」 の著者よせだ あつこ先生の動画です。
テキストに掲載されている問題を、実際に解きながら解説してくれます。
問題を解く過程がわかるので、より理解が深まります。
簿記の財務諸表などの問題を解くにはテクニック的な要素が必要です。
このYouTubeを見ると問題を解く過程が分かるので問題が解きやすくなります。
テキストとこのYouTubeを合わせて勉強するのがおすすめです。

簿記2級のボリュームを把握する
簿記2級は難易度が高いので、途中で何度もつまずきます。
ですが、まずは2級全体のボリュームを把握するため理解できなくても最後まで勉強を進めます。
途中で分からなくなったら入門のテキストと3級のテキストで確認しながら読み進めました。
商業簿記は最後に難関の連結会計があります。
これはラスボスとして1周目はとばしました。
簿記2級(工業簿記)おすすめのテキスト
商業簿記の勉強を1周したあと、すぐに簿記2級工業簿記の勉強に入りました。
工業簿記の勉強ではこのテキストを使用しました。

工業簿記も2冊のテキストを使って勉強しました。
スッキリわかるシリーズとパブログ流みんなで合格です。
こちらも、まずは全体のボリュームを把握するため1周します。
分からないところは後回しにして、どんどん読み進めていきました。
簿記2級(工業簿記は)電卓が重要!
工業簿記は電卓を使った計算が多いです。
電卓を叩くのが遅いと時間ロスになるので、高速で打つ練習が必要だと感じました。
簿記2級2周目
商業簿記、工業簿記のテキストを一通り読むと、全体のボリュームが分かります。
最初はあまりのボリュームにくじけそうになりました。
ここからテキスト2周目を読み進めていきます。
最初よりも理解できるようになっているので、2周目は理解を深めることに重点をおきます。
簿記2級の模擬試験に挑戦
スッキリ分かるシリーズのテキストには模擬試験が付いています。
2周目が終わったところでテキストにある模擬試験にチャレンジしました。

模擬試験はどうだった?

まったく出来なかった・・。
この時点では模擬試験の問題がまったく解けずがく然とします。
本試験レベルの問題の難しさに驚きました。
簿記2級3周目
ここからテキスト3周目に入ります。
テキストを読むのと同時に、テキスト記載の問題を何度も解きました。
ひたすら問題を解いていると、ある程度解けるようになってきます。
問題が解けるようになったら次の段階に移ります。
簿記2級:総仕上げ問題集で勉強
最初に使用したテキストは難易度が低いです。
難易度が低いテキストを理解できるようになった段階で、総仕上げ問題集を購入しました。
購入したのはパブロフ流みんなで合格の2冊です。


この問題集はかなり難易度が高く本試験レベルです。
最初に買ったテキストとは全く難易度が違います。
あまりに難易度が高すぎ、1回目は全く解けませんでした。
この問題集は解説が詳しいので、理解できるまで何度も読み、繰り返し問題を解く練習をしました。
簿記2級の本試験対策と演習問題

2級の内容が理解できたら、最後は本番を想定して模擬試験をやりました。
模擬試験は、タイマーでしっかりと時間を計り本番を想定してやります。
簿記2級の試験問題は、第1問~第5問まであります。
第1問は仕訳、第3問は財務諸表・精算表、第4問は工業簿記仕訳とパターンがあります。
どの問題を先にやるか、どの問題にどれくらいの時間がかかるかを把握します。
- 問題を解く順番を考える
- 1問あたりに使う時間を考える
- 苦手な分野を見つける
簿記2級本試験対策におすすめの予想問題集
模擬試験用に使った予想問題集はこれです。

この2冊の問題集を使いました。
これらは本試験と同程度の難易度です。
- 本試験の何度が分かる
- 本試験では似たような問題が出題される
制限時間内に合格点が取れるまで、この問題集を何度も繰り返しました。
簿記2級を受験した感想
これで本試験に望みました。

本試験はどうだった?

予想問題と似ている問題が出た!
何とか出来たよ!
本試験は問題の難易度がかなり高いのだろうと思っていました。
しかし実際は、
- パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 総仕上げ問題集
- スッキリうかる日商簿記2級 本試験予想問題集
- 合格するための本試験問題集
これらの問題集と同程度のレベルです。
しかも、予想問題と似たような問題が出題されました。
本試験では問題を解くのに時間がかかりギリギリで終了しました。

電卓の早打ちは重要だと思いました!
簿記2級:3級飛ばしのメリット・デメリット

簿記2級:3級飛ばしのメリット
簿記2級3級飛ばしのメリットとして以下のことがあります。
- トータルの勉強時間が短くなる
- 簿記3級の受験料が節約できる
トータルの勉強時間が短くなる
一番のメリットはトータルの勉強時間や簿記2級合格までの日程が短くなることです。
簿記3級に合格した後に簿記2級を受験すると、どうしても時間がかかってしまいます。
最終目標が簿記2級であれば、回り道をせず近道を行くことができます。
簿記3級のための試験対策が不要なことも時間短縮ができる理由の一つです。
ただし、簿記3級の試験を飛ばす場合でも、簿記3級の勉強をしなくても良いということではないのでご注意ください!
簿記3級の受験料が節約できる
簿記3級の受験を飛ばした場合、3級の受験料を節約できるメリットがあります。
- 簿記3級の受験料:3,300円
- 簿記2級の受験料:5,500円
両方受験すると8,800円もかかります。
3級を飛ばすと3,300円分節約できますね♪

時間もお金も節約できます♪
簿記2級:3級飛ばしのデメリット
一方3級を飛ばすデメリットもあります。
- 簿記3級の勉強が薄手になる
簿記3級の勉強が薄手になる
簿記3級飛ばしは、3級の勉強が薄手になってしまいがちです。
簿記の理解が深まる前に簿記2級を受験してもなかなか合格は難しいでしょう。
結果として合格までの時間が長くなってしまうこともあります。
簿記3級を受験しなくとも、内容はしっかりと理解しておく必要があります。
簿記を独学するメリット・デメリット
簿記の独学は費用を抑えられるなどのメリットがある反面、モチベーションの維持が大変です。
私も途中で何度もつまずき挫折しそうになりました。
以下の記事では簿記を独学で学習するメリット・デメリットについてまとめています。
ぜひ、こちらも参考にお読みください。
まとめ:簿記2級に3級飛ばしで合格!知識ゼロから4か月で合格した勉強方法と使用したテキストをご紹介します
今回は、簿記2級に3級飛ばしで合格した筆者の体験談をご紹介しました。
簿記の知識ゼロの人は、簿記に慣れるまでが一番大変です。
筆者も「借方:貸方」「仕訳」に苦労しました。
簿記はコツを掴むことが合格への近道だと思います。
皆さまの合格のために、少しでも参考になれば幸いです。